じゅん矯正歯科クリニックの
じゅんじゅんです♪
昨晩から
テレビや新聞を賑わしている
舛添要一氏の新党結成ニュース。
新党を作るのって
ブームなの?と思ってしまうほど、
最近は新党結成のニュースを
よく耳にします。
しかし、そのどれもが
(既存の党も含めて)
あまり大差ないように感じるのは、
私だけではないように思います。
Wikipediaによると
「政党」とは
「共通の政治的目的を
持つ者によって
組織される団体」とあります。
政策が食い違っている人とでも
党を作る。
「これはもう目的が『政治』ではなく
『新党を作ること』になっている」と
ある解説者が話していましたが、
あながち見当違いでは
ないように思います。
矯正歯科界では最近
「歯を抜かずに治す矯正治療」
という宣伝文句を
掲げているクリニックがあります。
矯正治療の目的とは
「審美と機能の改善」です。
かみ砕いて言うと
おじいちゃんおばあちゃんになっても
自分の歯で何でも好きな物を
おいしくいただけるように、
そして
見た目も良くなることで
気持ちも明るく、
豊かに生活できるために
歯が長持ちするような環境を
作ることです。
決して
「無理矢理にでも
すべての歯を残す」ことでは
ありません。
歯が長持ちするためには
歯が歯や歯周組織にとって
理想的な位置に並ぶ必要があります。
とにかくきれいに並べばいい、
というものではありません。
歯を骨のどこに並べたらいいのか、
まず治療のゴールが決まれば、
それに到達するための手段が
おのずと決まってきます。
つまり
歯を抜くか抜かないかは
矯正治療の目的を達成するための
手段の1つにすぎないのです。
無理矢理の治療には
どこかにひずみが起きます。
そのひずみを背負うのは
患者さんなのです。
目的と手段。
矯正治療に限ったことでは
ありませんが、
迷った時、悩んだ時には
「何のために?」ということに
立ちかえって考えたいものです。
そして矯正臨床を行うその目的が
「患者さんの豊かな生活のため」と
答えられる矯正歯科医が
増えることを願っています。