先日、ある女性タレントさんが美容整形を受けたことを公表して話題になりましたね。
このタレントさん、自身のブログの中で「自分の口元に対してずっとコンプレックスがありました。口元の突出感、笑うと歯茎が露出してしまうガミースマイル、口が閉じにくいことなどがありました」と告白しています。
ガミースマイルとは、笑った時に前歯だけでなく、前歯の上部の歯肉が大きく見えてしまうことを指します。
インターネットの写真を見ると、矯正治療でもずいぶん改善しただろうに…と少し残念に思うところもありますが、いずれにせよご本人が満足する結果を得られたのはよかったのでしょう。
矯正歯科に訪れる患者さんにも歯並びのことだけでなく、口元の見た目を気にされる方が少なくありません。
ガミースマイルを治したいと言われる患者さんもいらっしゃいます。
もちろん、ガミースマイルが魅力的な人もたくさんいらっしゃいますが、それをコンプレックスに思っている人も少なくありません。
ガミースマイルの原因には骨格や筋肉のバランスや歯の長さ、上口唇の長さなど、いろいろなものがありますが、歯並びによって解消されることも少なくありません。
もちろん、上口唇が短かったり、歯肉から露出する歯の長さが短かったりする場合は矯正歯科治療のみでは改善しにくい場合もあり、そういった場合は別の治療法が必要になることもありますが、上の前歯の位置が矯正歯科治療で変化することに伴ってガミースマイルが解消することもあります。
例えば上の前歯の切縁の位置が上口唇よりも著しく下がっているとガミースマイルになりやすいので、歯の矯正治療によって上の前歯の高さを変えることで、ガミースマイルが解消されやすいです。
また出っ歯の人は特に歯が突出しているせいで、上口唇が歯を覆うことが困難で、結果的にガミースマイルになりがちです。
こんな場合も出っ歯を治すことで、ガミースマイルが解消されるケースが少なくありません。
最近ではとかく悪く言われがちなガミースマイルですが、では笑ったときに歯肉が見えるのはそんなに好ましくないのかと言われると、実はそうとは限りません。
笑ったときに多少歯肉が見えた方が、実は若々しい印象を与えるのです。
さらに言えば、上口唇の高さは10歳年を重ねるごとに約1㎜下がってくると言われています。
年齢とともに上口唇が下がって、歯が見えにくくなるのです。
そのため、若い時に歯肉が見えるのが嫌だからと言って、あんまり歯肉を隠してしまうと、年齢を重ねた時に年齢以上に老け顔になる恐れがあります。
肌の質感やしわも含め、顔はだんだん変わってくるものです。
メディアの風潮や流行にとらわれず、自分自身のいい顔、いい笑顔に自信を持つことも大切なのではないかと思います。
昨日、東京で働いている長年の友人がふらっとクリニックに立ち寄ってくれました。
とらやの羊羹とお茶の差し入れをもらいました。
もう春ですね(#^.^#)