今日はおかげさまで1日あわただしくしていました。
新しい患者さんや矯正に興味を持っている方に
矯正治療についてお話しするのは楽しくもあり、
矯正歯科界を代表しての責任のようなものを感じたりもします。
(ちょっと大げさですが。笑)
矯正歯科医を名乗って早10数年。
自分が治療した患者さんだけでなく
いろんな先生が治療した患者さんを見ることも多いです。
中には患者さんの転勤や進学で
転医されてきた患者さんの治療を引き継ぐこともあり
いろんな意味で勉強になります。
矯正歯科にはいろいろな分析法やテクニックがあるので
先生によって考え方や使う装置が異なるのは仕方のないことです。
でもその治療における目標やゴールが
その診断や過程から読み取れれば
治療の引継ぎはそんなに困難ではないように思います。
ただ中には、今していることと目差していることが
結びつかない場合があって
そういう場合は本当にうーんと考え込んでしまいます。
治療をする側からすれば矯正治療は日常のこと。
でも治療を受ける患者さんからすれば
一生に一度の一大決心で始める大イベントのはず。
それを十分心に留めて治療に臨むべきだと思います。
その治療がいいものであれば
患者さんはそのクリニックや先生の広告塔になってくれるだけでなく
矯正治療そのものの広告塔になる可能性があるわけです。
反対に
その治療がいい加減なものであれば
矯正治療そのものに対する信用が失墜する恐れがあります。
私たち矯正歯科医は患者さんを治療すると同時に
矯正治療の質を高め、多くの人に広める役割もあると思います。
そのためには
今、している治療に全力を尽くし
さらなる努力をする必要があると思うのです。