じゅん矯正歯科クリニックのじゅんじゅんです♪
大学の矯正科での生活は
経済的には苦しかったものの
仲間に囲まれて楽しいものでした。
矯正歯科という分野はちょっと特殊なので
学生時代に習うことは
ほんのさわりの部分で
大部分については
卒業後、入局してから受けます。
研修期間やシステムは
各大学や医療機関によって異なると思いますが
私たちの場合、卒後約6カ月間、
新入医局員は別室に隔離され、
1日中、講義と実習を受けました。
そして基礎的なものが身についてから
患者さんを担当し
指導の先生のもと
実際の治療を始めていきます。
矯正治療は
今日自分が行なったことの結果が
早くても1か月後に表れる、
という治療なので
最初は全体像がつかめず
上の先生の言いなりでした。
そんな中でも
自分なりに考えたり、
他の先生の見学をしたり、
だんだん治療の流れもつかめてきて
自分が担当している患者さんの中でも
きれいな歯ならびになって
装置が外れる人も
徐々に増えてきました。
でも私の中で
「治した」というより
「並べた」という感じがぬぐい切れず
矯正治療ってこんなものなのかなあ…と
思っていたころ、
先輩の勧めである講習会を受けました。
それが現在の私の診療のベースとなっている
「レベルアンカレッジシステム」です。
4日間で20万円という費用は
矯正の講習会費としては
決して高くはありませんが
その当時の私は
「清水の舞台から飛び降りる」気持ちでした。
当時私は
大学に研究生として在籍し
「授業料を払いながら、
大学の患者さんを診療させていただいている」
という身分だったので、
平日の夕方や週末に
開業医さんのところで
アルバイトをしながら生計を立てていました。
それでも
とても生活費全体を賄えず
両親の脛をかじりながら…でした。
この費用も当然母に頼んで
借りた(っていうか借りっぱなし?)のですが
その時に母がこう言ってくれたのを
今でもよく覚えています。
「そんなに行きたいなら出してあげるよ。
その講習会に賭けてるんやろ?」
当時私が
どんな言葉で母を拝み倒したのかは
覚えていませんが
母のその言葉で
「ああ、そうだ。
これを受けたら何か変わるかもしれない」
という思いがあらためて湧きあがりました。
自分の矯正歯科医人生を賭ける思いで
臨んだ講習会。
そこで教えられた概念、診断法、治療の限界、
治療のステップバイステップ、
すべてがとても分かりやすく
そして何より驚いたのが
インストラクターの先生方の
症例がどれも素晴らしかったことです。
これが矯正治療なのか!
今まで薄暗い霧がかかっていたような
私の視界がスッキリしたのです。
まさに「目から鱗が落ちる」思いでした。
大学に戻った私は
早速自分が受け持つ患者さんを
このシステムで治療始めました。
そして、さらなる転機が訪れます。
(次回へつづく)
数々の出会いに支えられています♪
こんなの始めました♪
いろいろ集まっておもしろいですよ♪
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