長かった残暑もようやく落ち着き、すっかり秋らしくなってきました。
秋はおいしいスイーツがたくさん登場して、目移りします。
さて最近は矯正歯科治療がかなり一般的になってきたのではないかと思います。
コロナ禍でマスク生活が続いたこと、
テレビで見かけるタレントやSNSで発信するインフルエンサーにも
矯正歯科治療を受けている人が増えてきたこと、
またマウスピース型矯正装置の登場で、
これまでハードルが高かった矯正歯科治療を気軽に提供する歯科医院が増えたことなどが要因かなと思います。
矯正相談に来られる患者さんの悩みを日々伺うわけですが、その悩みを大きく2つに分けると
「見た目」と「機能」かなと思います。
もちろんどちらか1つだけということではなく、どちらの悩みも持ち合わせている患者さんも多いのですが、
20~30代くらいまでは「見た目」重視の人が多く、
そのうちだんだん咬み合わせとか健康とかを含めた「機能」のことが気になるようになってきて、
中高年になると「機能」を重視する人が多くなる、という印象です。
この2つの要因は相互に成り立っていて、一方を獲得すると自ずともう一方もついてくることがほとんどではないかと思います。
治療開始した時点で「私は見た目が良くなったら、咬み合わせなんてどうでもいい!」と思っていても、
あるいは「見た目は気にしないから、咬み合わせが良くなったらそれでいい!」と思っていても、
結果的にどちらも追求しないとよい結果に到達できないことはもちろん、
患者さんからの満足も得られない…ということを、
私もこれまでの経験でずいぶん学びました。
さらに言えば、どんな人でも段々と年を重ねていって、悩みや気になるところは変わっていきます。
「若い時に見た目だけの治療をしたけど、もっと歯の健康や咬み合わせのことをちゃんと考えればよかった」
とならないように、
長期的な視点をもって矯正歯科治療について考えてもらえたらいいなと思います。
写真はいつぞやに食べた和栗のモンブラン。
天気にいい日にぜひ秋の味覚を探しに出かけたいものです。