当院では開院当初から毎月、来院して下さる患者さんに向けてクリニック新聞を発行しています。
その中に、私が気になる著名人の名言を紹介しながら、私が感じたことを徒然に書いている「今月の一言」というコーナーがあります。
このブログでも紹介していきますので、よかったらご一読下さい。
今回の一言は名言の宝庫、美輪明宏さんの言葉です。
人を恨むと同じだけマイナスのエネルギーが返ってくる。
人を呪わば穴二つ。
嫌いな人でも良い所を見つけられるはず。
「刻石流水(かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。)」と言われますが、人の常としては誰かにしてあげたことはいつまでも覚えていて、してもらったことはすぐ忘れてしまいがちです。
その一方で、誰かにされた嫌なことはいつまでも覚えていて、特に強い恨みの気持ちなどは石に刻まれてしまったのかと思うほど、しつこく覚えているものです。
そんなに嫌な思いをしたのならすぐに忘れてしまえばいいのに、なぜかそういうことに関しては記憶力がやたらと発揮され、事あるごとに悔しかった気持ちを思い出してはまたネガティブな感情がふつふつと湧きおこる…みたいなことは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
ネガティブな感情を、自分を奮い立たせるエネルギーにうまく変換できればいいのですが、それができずにずーっとその感情に囚われてしまうと自分自身も闇に落ちてしまうような感覚に陥ってしまいます。
そういう闇に落ちたままの自分はやっぱり嫌なので、今年は人から言われたことやされたことをできるだけポジティブに受け止めたいと思い、それを目標の1つに掲げました。
例えば、面倒な仕事を頼まれたときの「面倒なことを押し付けられた!」と思うのではなく「私のことを頼りにしてくれてるんだなあ」と思うようにしようとか、電車で大きな声で話す酔っ払いを見ても「あの人もきっと会社で頑張ってるんだなあ」と考えるようにしようとか(笑)
とはいえ、なかなかできていないのが実情…
まだまだネガティブな感情に覆いつくされそうになることはたくさんありますが、できるだけその頻度を減らして、さらにそのネガティブな感情を小さく収めるように、人の言動や起きたことを前向きに捉えていきたいと思っています。