当院では開院当初から毎月、来院して下さる患者さんに向けてクリニック新聞を発行しています。
その中に、私が気になる著名人の名言を紹介しながら、私が感じたことを徒然に書いている「今月の一言」というコーナーがあります。
不定期ではありますが、このブログでも紹介していきますので、よかったらご一読下さい。
さて今回の一言は作家の井上ひさしさんの言葉です。
理想や将来はいまは無いものです。
しかし、ああしたい、こうなりたいという希望を言葉にして設定することで、
私たちは理想や豊かな将来に向かって歩いていくことができる。
物価上昇や政治家の裏金問題などなど、依然暗いニュースばかりが新聞やテレビのニュース番組で報じられ、日々暗澹たる気持ちにさせられます。
世間の人がもっと明るい気持ちになれるニュースも取り上げてほしいと思うのは私だけでしょうか。
世の中が便利になってきたこの時代、私たちの身の回りにはモノや情報が溢れていて、さも満たされているように感じられますが、
その分「こんなふうになりたい」「あんなことをやってみたい」という人々の夢や希望に対する貪欲さは薄れてきているのかもしれません。
また長く閉塞感の中で生活していると自分の気持ちに蓋をして、自分がどうしたいか、どうなりたいかということさえ分からなくなってしまいます。
自らの理想や豊かな将来に近づくためにも、今の自分の気持ちに向き合って言葉にすることが大切なんだと思います。