歯・クリーニングコラム
ラクトフェリン
予防への動機づけとしていろんな種類のデンタルガムが増えてきています。
その成分として最近注目されているのが「ラクトフェリン」。
ラクトフェリンとは、母乳(特に初乳)に多く含まれ、生まれたばかりの赤ちゃんが新しい環境の中でも元気でいられるのはこのタンパク質・ラクトフェリンのおかげとも言われています。また、唾液や涙などの外部に接する部位の分泌液にも含まれて、細菌、歯周病菌、生活習慣との関係など研究されている成分です。
ラクトフェリンの機能の中で、歯周病予防が期待される効果は、口腔内で生体に悪影響を及ぼしている毒素(LPS)を無毒化する効果です。歯周病菌の本体を殺菌した後も、口腔内には毒素が存在し、歯肉に悪い影響を及ぼします。またラクトフェリンは鉄と結合しやすい特質があり鉄を必要とする菌の生育を抑制したり、毒素に結合して不活性化したりすることで歯周病の予防に役立つようです