歯・クリーニングコラム
歯周病って?
歯周病とは、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯肉(歯ぐき)の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
プラークには非常に多くの細菌が含まれていて、その細菌の出す毒素が歯肉に炎症を起こし、歯と歯ぐきの境目に歯周ポケットという溝をつくり、そして歯を支えている骨を溶かすのです。
歯肉が腫れる、歯肉から出血する、口臭が気になる、歯がグラグラするなどの症状があれば、歯周病にかかっているのかもしれません。
また、歯周病は歯を失うだけでなく、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも悪影響を与えています。成人の歯周病は30歳ぐらいから自覚症状もなく発症し、適切な処置を行わないかぎり加齢とともにゆっくり進行します。また「喫煙」「糖尿病」「薬剤の服用」「よくない歯の治療」などの危険因子が重なった場合、特にダブル、トリプルに重なるほど、急激に悪化します。
お口の2大疾患
お口の2大疾患を皆さんはご存じですか?
1つは、今や幅広く予防方法が確立して来ているむし歯。予防の手段が進んでいることでむし歯になっている人はだんだん少なくなってきています。
ですがもう1つは日本人の成人の80%が罹患していると言われる歯周病。55~64歳の約50%の人が重度歯周病に罹っていると言われています。中高年の病気、なんて侮ってはいけません。30歳代からでも歯周病に罹っている人は急増していると言われています。初期の状態ではほとんど自覚症状がないために発見が遅くなりがちで、ある程度進行すると完全治癒することが難しくなります。
歯磨き剤
歯磨き剤は研磨剤と発泡剤を主成分とし、さらに保湿剤や結合剤などが含まれています。
近年、フッ素を始めとする薬用成分が含まれる歯磨き剤が増加しています。
日本では薬事法により、基本成分のみの歯磨き剤は化粧品歯磨き剤、基本成分の他に薬用成分が含まれている歯磨き剤は医薬部外品歯磨き剤に分類されます。
最近」では、フッ素配合の歯磨き剤のシェアが急激に上昇して日本で市販されている歯磨き剤の約9割が医薬部外品歯磨き剤です。
歯垢を落とす目的で配合される成分としては研磨剤から薬用成分へ主役が切り替わりつつあります。
知覚過敏
むし歯などのはっきりした病気や変化がなくても歯が痛むことがあります。