私が矯正歯科医を目指した理由
コンプレックスを抱えた人を救いたい
開業する前も開業してからも、「どうして矯正歯科医になったの?」ということはよく聞かれます。
学生時代に感じた「歯並びを良くすることは単に歯を治療するだけでなく、私みたいにコンプレックスを抱えた人を救ってあげられるかもしれない」ということが、私が矯正歯科医になりたいと思った理由です。
歯医者を目指したきっかけは、K歯科との出会い
私が子どもの頃は、現在のようにかかりつけ医という概念が無く、歯が痛くなったらその都度、便利のいい歯医者に行く形でした。そんな予防や治療に関心が薄かった高校生の頃、叔父の紹介で地元のK歯科と出会いました。K歯科は当時では珍しい完全予約制。診療台が個別に仕切られ、先生、衛生士さんもとても親切でゆっくりと治療を受けることができました。
そんな雰囲気の中で、丁寧に患者と向き合う衛生士さん、親身になって治療をしてくれる先生への興味を持ち、次第に歯科の仕事に興味を持つようになりました。
ある日から自分の歯ならびがコンプレックスに…
K歯科に通っていたある日、 いつもの担当とは別の衛生士さんが私の歯を見て「うわあ、歯並びガタガタやね」と言われたことがありました。
それまで歯並びのことなんて気にしてなかった、というより歯並びのことなんて知らなかったのですが、その言葉を聞いてとても悲しい気持ちになりました。
そんなことないもん…と自分で自分を励ましながら家路についたもの、よほどショックだったのか親にはその事を言えないほど落ち込んだことを覚えています。
この出来事はもっと後に自分自身が矯正治療を終えるまで、ずっとコンプレックスになっていたのです。
私が矯正歯科医を目指そうと思った教授の言葉
K歯科との出会いをきっかけに私の中で「歯医者になりたい」という気持ちが強くなり、歯学部受験し第一志望校の歯学部へ入学することが出来ました。
そのころも私の中ではずっと「歯並び」がコンプレックスになっていて、学生同士で口腔内を検査しあうなどの実習がとても苦痛でした。
綺麗な歯をを自慢する同級生のことがとても羨ましかったのを覚えています。
そんなある日、「歯並びを良くすることは単に歯を治療するだけでなく、私みたいにコンプレックスを抱えた人を救ってあげられるかもしれない」こんな思いがふと頭をよぎりました。そして、この気持ちは次第に強くなっていったのです。
心待ちにしていた矯正歯科の講義初日。「われわれ歯科医にしかできない仕事はまだまだある!」教授のこの言葉を聞いて、私は矯正科へ進むことを決めました。
私が矯正歯科医を目指したのは、歯並びが悪いから、笑顔に自身が持てない、そんなコンプレックスを抱えた人を救いたいという理由あります。コンプレックスから笑顔の自信へ、変えてみませんか?